最近、我が家のトイレットペーパーが「やけに早くなくなる」気がしている。妻に「いつもより減るの早くない?」と聞いたところ、「それがさ、最近のって幅も狭くて、長さも短くなってるのよ」と返ってきた。
改めてロールを見てみると、確かに昔のものより一回り細い。そして、パッケージの表示を見ると「長さも少ない」。要するに、値段が上がっていないように見せかけて「実質的に値上げ」してるわけだ。こうした“見えない値上げ”は、他の日用品にも広がっており、消費者としては敏感にならざるを得ない。
トイレットペーパーの値上げはなぜ起きている?2025年の動向まとめ
トイレットペーパーの値上げは、単に製品の価格を上げるだけにとどまりません。ロールの幅や長さの縮小による“実質値上げ”も大きな問題です。たとえば、以前は60メートルが標準だった長さが、55メートル、さらには50メートルまで短縮されているケースも増えてきました。
メーカー側としては、再生紙の不足やパルプ価格の高騰、物流費・電気代の上昇、さらには人件費の増加など、価格を据え置くことが難しい状況が続いています。その結果として、価格そのものの改定も避けられなくなってきました。
2025年春には、大手製紙メーカーが相次いで値上げを発表しています。以下は主な企業とその値上げ内容です:
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大王製紙:2025年4月1日納品分より10%以上値上げ
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王子ネピア:2025年4月21日出荷分より10%以上値上げ
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日本製紙クレシア:2025年5月1日出荷分より10%以上値上げ
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丸富製紙:2025年4月1日出荷分より15%以上値上げ
これらの値上げによって、店頭価格もじわじわと上昇していくことが予想され、買い控えやPB商品へのシフトも加速すると見られています。
値上げに負けない!トイレットペーパーの選び方・節約のコツ
こうした背景を踏まえると、消費者としては「どのように賢く選び、使っていくか」が重要なテーマとなります。ここでは、コストパフォーマンスを意識したトイレットペーパーの選び方や、おすすめ商品を具体的に紹介します。
長持ち&コスパ最強!長巻きトイレットペーパーのおすすめ商品
長巻きタイプは、同じ保管スペースでより多くの紙を確保できる点が魅力です。さらに、交換頻度を抑えられるため、手間の軽減にもつながります。最近では5倍巻きの商品なども登場し、注目を集めています。
具体的なおすすめ商品
以下に、コストパフォーマンスや使用感に優れたトイレットペーパーをいくつかご紹介します。
■エリエール i:na 2倍巻き
2倍巻きで交換の手間を減らし、柔らかな肌触りが特徴のシングルタイプ。
■ネピア プレミアムソフト 1.8倍巻き
1.8倍巻きで長持ちし、しっとりとした質感が魅力のダブルタイプ。
■クリネックス コンパクト 5倍巻き
5倍巻きで長期間の使用が可能、コンパクトな設計のダブルタイプ。
また、ネット通販ではまとめ買いに適したセット商品も多く、1ロールあたりの価格が抑えられる傾向があります。
安くて高品質!PB(プライベートブランド)トイレットペーパーまとめ
価格が高騰する中で、安定して人気なのがスーパーやドラッグストアのPB商品です。価格帯は抑えめでありながら品質も悪くなく、リピーターが多いのも特徴。
注目のPB商品
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スギ薬局PB「シングル2倍巻き・香り付き」:香り付きで消臭効果もあり、税込723円でコスパ良好。
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ウエルシアPB「2倍長持ちトイレットペーパー」:再生紙使用で環境配慮型。通常品より長持ちで割安感あり。
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DCM PB「250m長巻き再生紙トイレットペーパー」:通常の倍以上の巻き数ながら価格据え置き。ストックにも最適。
PB商品の多くは、ナショナルブランドと比較して「広告費やパッケージコストを抑えられる分、お得に提供」されており、家計を支える強い味方となります。
シングルとダブル、どっちがコスパ良い?上手な選び方ガイド
トイレットペーパーには「シングル」と「ダブル」の2種類がありますが、どちらがコスト面・使用感に優れているかは、意外と知られていません。
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シングル:1枚で長さがあるため、少ない使用量で済む傾向があり、コスト面で優れる。
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ダブル:2枚重ねで厚みがあり、やさしい肌触り。シングルより使用感を重視する人向け。
最近では「しっかり吸水するシングル」や「破れにくいダブル」など、機能性を高めた製品も増えてきています。家庭の使用人数や利用頻度、肌の敏感さなどによって選ぶのがおすすめです。
まとめ:トイレットペーパーも“見る目”が大事
一見すると小さな変化のように見えるトイレットペーパーの値上げや仕様変更も、年間を通して見ると家計にじわじわと効いてきます。価格・長さ・幅・香り・肌触りなど、チェックすべき項目は意外と多く、単なる日用品とはいえ慎重な選択が求められます。
賢く選べば節約につながるだけでなく、快適さもキープできます。PB商品の活用や長巻きロールへのシフトなど、自分のライフスタイルに合った製品を見つけることで、日々のストレスを減らす一歩になります。
これからも家庭の“紙事情”を上手にコントロールしていきたいものです。