- はじめに|外食が“気軽”じゃなくなった今
- なぜ今、外食が高くなっているのか?|値上げの裏側
- ケンタッキー(KFC)の値上げ事情|かつての“ワンコインランチ”はどこへ?
- CoCo壱番屋(ココイチ)の実態|カスタマイズで予算オーバー?
- びっくりドンキーの変化|昔の「学生の味方」から高級感へ
- 比較まとめ|各チェーンの値上げ幅を表で確認!
- ランチの出費が家計を直撃|サラリーマンにとっての現実
- どう乗り切る?|現実的なランチ節約術3選+α
- まとめ|値上げは止まらない。だからこそ“賢く外食”を
はじめに|外食が“気軽”じゃなくなった今
最近、外食チェーン店の値上げが本当にすごいと感じます。特に実感しているのが、あの「みんな大好き」な定番チェーンたち。
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ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)
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カレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)
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びっくりドンキー
どれも以前は「ちょっとお腹が空いたとき」「仕事の合間にランチ」など、気軽に立ち寄れる存在でした。が、最近では「え、こんなにするの?」と、レジ前で値段を見て一瞬固まることもしばしば。
ランチで1,000円を超えるのが当たり前になってきた今、「昔はもっと安かったよな…」という感覚がじわじわと現実味を帯びています。
しかも、値段が上がっただけならまだしも、量が少なくなったり、セットの中身が地味に縮小されていたりと、実質的なコスパの悪化を感じている人も少なくないでしょう。
この記事では、こうした変化を肌で感じているサラリーマンの視点から、ケンタッキー・CoCo壱・びっくりドンキーの現在の価格を詳しく見ていきます。
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昔はいくらだったのか?
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今はどれくらいになっているのか?
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なぜここまで高くなってしまったのか?
さらに、「この時代にどうやってランチをやりくりしていくか?」という実践的な対策まで、しっかり掘り下げていきます。
「最近外食キツくなってきたな…」と感じているあなたに、ぜひ読んでほしい内容です。
なぜ今、外食が高くなっているのか?|値上げの裏側
私たちが日常的に利用していた外食チェーンが、ここまで高くなってしまった背景には、複数の複雑な要因が絡んでいます。単なる値上げではなく、構造的な問題やグローバルな経済変動も密接に関係しています。
物価上昇の主な原因
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原材料費の高騰(特に輸入品)
食材に使われる鶏肉や野菜、スパイス類などの多くは海外からの輸入に頼っており、世界的な需要の高まりや気候変動の影響で価格が上昇。国際情勢の不安定さも拍車をかけています。 -
人件費・電気代・物流コストの上昇
国内の最低賃金引き上げだけでなく、配送業界の人手不足による物流コストの上昇、エネルギー価格の高止まりなど、すべての運営コストが軒並みアップしています。 -
最低賃金の引き上げと人手不足
労働環境の改善や雇用確保のために最低賃金が引き上げられているものの、そのコストは当然ながら商品価格に転嫁されます。また、飲食業界自体の慢性的な人手不足が深刻で、限られたスタッフへの負担増もコストに反映されてしまいます。 -
円安による輸入コスト増加
為替の影響は大きく、1ドルあたりのレートが高くなると輸入原材料や食材の調達コストも一気に膨らみます。円安が長引く限り、外食価格の上昇傾向は続く可能性が高いです。 -
新型コロナの影響による供給体制の変化
コロナ禍で一度崩れた供給網は、完全には回復していません。海外工場の稼働制限や国際輸送の遅れが継続的に発生し、原材料の入手コストに不安定さが残っているのが現状です。
サラリーマンの収入は変わっていない
一方で、企業のコストは増えていても、私たち消費者の収入が同じスピードで上がっているわけではありません。むしろ「昇給がない」「ボーナスが減った」という声も少なくなく、実質的な生活の余裕は縮小傾向です。
その結果、数百円の値上げでも財布へのダメージは想像以上に大きくなります。「この内容でこの値段か…」とため息が出てしまう。そんな日々のランチ事情は、サラリーマンにとって無視できない悩みのタネとなっています。
ケンタッキー(KFC)の値上げ事情|かつての“ワンコインランチ”はどこへ?
KFCといえば、かつては「ちょっと贅沢なファストフード」の代名詞。でも最近はその“ちょっと”が、“だいぶ”に変わってきました。昔は、「今日はちょっと頑張ったからチキン食べよう」くらいの感覚で、手軽にご褒美気分が味わえる存在だったはず。しかし今では、「今日チキン食べたいな」と思っても、レジで合計金額を見て「あれ、意外と高いな…」と驚くことが増えました。
単品価格だけでなく、セットメニューの内容や価格設定も確実に上昇しています。以前は500円〜600円台で済んでいたランチが、今では700円〜900円台が当たり前に。しかも内容は同じか、サイドメニューが少し縮小されている印象すらあるのが現実です。
KFCの魅力であるオリジナルチキンも、かつては「2ピースとビスケットでもう満足!」だったのに、今では同じ構成で1,000円近くすることもあり、気軽さは確実に減っています。
この価格帯になると、他の飲食チェーンやローカルな定食屋と比較する声も多くなり、「KFCに行く=ちょっとした贅沢」というイメージがより強調されるようになってきました。ファストフードというより、“ライトなレストラン”的な立ち位置になりつつあるのかもしれません。
過去の価格(〜2019年ごろ)
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ランチAパック(チキン1+ポテト+ドリンク):500円
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チキンフィレサンドセット:690円
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オリジナルチキン:1ピース240円
現在の価格(2025年)
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ランチメニュー:750円〜890円
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チキンフィレサンドセット:890円
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オリジナルチキン:1ピース350円
1,000円を超えることも珍しくない価格設定に。気軽なランチというよりは、**「たまのご褒美フード」**に変化しています。
CoCo壱番屋(ココイチ)の実態|カスタマイズで予算オーバー?
かつては、CoCo壱番屋は“気軽に自分好みのカレーを食べられる店”として、サラリーマンや学生に親しまれていました。トッピングを自分で選べる楽しさ、辛さやご飯の量も細かく調整できる自由度の高さが魅力で、「今日はどんなカレーにしよう?」とワクワクする存在だったんです。しかし、その自由度こそが今や“予算オーバーの要因”になってしまっているのも事実です。
昔(〜2018年ごろ)の価格感
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ポークカレー(ライス300g):514円
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ロースカツカレー:755円
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トッピング各種:100〜150円台
現在(2025年)の価格帯
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ポークカレー(ライス300g):594円
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ロースカツカレー:950円前後
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トッピング各種:180円〜250円
CoCo壱の特徴は自由にカスタムできる点ですが、あれもこれもと乗せると1,300円〜1,500円にもなります。
カレーなのに高級感すら漂ってくる…?
びっくりドンキーの変化|昔の「学生の味方」から高級感へ
かつては、びっくりドンキーは“安くてボリューミーなハンバーグが食べられる店”として、多くの若者やファミリー層に親しまれていました。特に学生にとっては、財布に優しい価格設定で、友達と気軽に立ち寄れる定番の食事スポットという印象が強かったはずです。実際、ワンコインでお釣りが来る価格で150gのバーグディッシュが楽しめて、そこにドリンクバーやサイドメニューを付けても1,000円以内に収まることが珍しくありませんでした。
また、びっくりドンキーはメニューの種類が豊富で、「今日はおろしそバーグにしようか」「チーズバーグも捨てがたい」など、何度通っても飽きない魅力がありました。店内のウッディで個性的な内装も、独特な雰囲気を作り出し、学生やカップルのデート先としても重宝されていたものです。
しかし、近年では価格がじわじわと上昇し、特に2020年代に入ってからはセットメニューやサイドを付けると一気に1,500円前後になることも。当時の感覚で注文すると、会計時に「えっ!?」と驚くケースも多いのではないでしょうか。
安価でお腹いっぱいになれる“庶民派ファミレス”だったびっくりドンキーが、今や“ちょっと背伸びしたランチ”に変化してしまったというのは、ある意味、時代の移り変わりを象徴しているとも言えます。
昔(〜2017年ごろ)の価格
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レギュラーバーグディッシュ(150g):668円
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ポテサラパケットディッシュ:800円前後
今(2025年)の価格
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レギュラーバーグディッシュ(150g):900円〜
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セットにすると:1,300円〜1,500円
ファミレスなのに、ファミリーで行くと軽く6,000円超え。安くておいしいハンバーグチェーンだったのが、今では**“ちょっと背伸びする外食”**に。
比較まとめ|各チェーンの値上げ幅を表で確認!
チェーン店 | メニュー | 昔の価格 | 現在の価格(2025年) |
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ケンタッキー | ランチパック | 500円 | 750〜890円 |
CoCo壱 | ロースカツカレー | 755円 | 約950円 |
びっくりドンキー | レギュラーバーグ | 668円 | 900円〜 |
1食あたり300円〜500円の値上げ。これが1ヶ月、1年となると、かなりのインパクトです。
ランチの出費が家計を直撃|サラリーマンにとっての現実
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毎日外食をすると、月に2万円〜2万5千円に。
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家族持ちや都心勤務の人はもっと上がるケースも。
「たかがランチ、されどランチ」。日々の積み重ねが家計に重くのしかかってくる時代です。
どう乗り切る?|現実的なランチ節約術3選+α
1. 地元の定食屋・個人経営の飲食店を開拓
チェーンより安くてボリューム満点なお店は意外とあります。特に、駅から少し離れた場所や裏通りにあるような個人店は、値段の割にしっかり食べられる穴場が多いです。700円台の定食はコスパ最強で、ご飯・味噌汁・副菜付きという王道スタイルに加え、味も手作り感があって満足度高め。
2. コンビニおにぎり+スープで簡易ランチ
「毎日は無理だけど節約したい」そんなときに活躍するのがこの組み合わせ。おにぎり2つ+カップスープ、もしくは即席味噌汁で約400円以内におさまり、時間もかからない。最近ではタンパク質が摂れるおにぎりや、低糖質系のスープも増えていて、健康面のバランスも取りやすいです。
3. 外食は「週1回の楽しみ」にシフト
頻度を週1回〜2回程度に抑えるだけでも、月々のランチ代は数千円単位で節約可能。さらに、たまの外食が“ご褒美感”として際立ち、気分転換にもなります。「今週は頑張ったから○○に行こう!」というモチベーションにもつながりやすく、精神的なリフレッシュにもなって一石二鳥です。
番外編:作り置き弁当を活用する
平日5日分すべてを自作するのは難しくても、2〜3日分だけ作り置きしておくことで出費をかなり抑えられます。冷凍保存ができるメニューをローテーションさせると飽きずに続けられるし、朝の準備も短時間で済ませられて時短にもなります。
まとめ|値上げは止まらない。だからこそ“賢く外食”を
ケンタッキー・CoCo壱・びっくりドンキー…。どこも変わらずおいしいし、行くと満足感もあるけれど、昔のように「今日はここでランチしよう」と気軽に入れる価格帯ではなくなってきました。ちょっと前までは700円で済んでいた外食が、今では1,000円を超えるのが当たり前。さすがに財布に厳しいと感じる人も多いのではないでしょうか。
特に、毎日外食していた人にとってはこの価格差が大きくのしかかってきます。無理をして我慢し続けるのではなく、外食との付き合い方を見直す必要が出てきました。
これからは、価格と満足度のバランスを見極める時代。高くても満足できる内容なら納得感はあるし、逆に安くても満足度が高い選択肢があるなら、そちらを選ぶのも賢い判断。
「今日はコスパ重視の日」「今日は自分にご褒美を」——そんなふうに日々の食事にメリハリをつけていくことが、無理なく長続きする外食スタイルにつながっていくはずです。
賢く選んで、上手に楽しむ。それが令和のサラリーマンの新しい外食スタイルです。
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