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3.管理職になったのに、なぜか満たされない

目指していた場所に来たはずだった

若い頃は管理職になりたかった。

給料も上がる。

責任ある仕事も任される。

周囲からも認められる。

管理職になることが、一つの成功だと思っていた。

だから目の前の仕事を頑張った。

資格も取った。

面倒な仕事も引き受けた。

そして実際に管理職になった。

あの頃、自分が思い描いていた場所にたどり着いたはずだった。

達成感は意外と長続きしなかった

管理職になった直後は嬉しかった。

昇進を報告した日も覚えている。

少し誇らしい気持ちもあった。

しかし、その感覚は思ったほど長く続かなかった。

数か月もすれば、それが当たり前になる。

新しい肩書きにも慣れる。

そして気が付けば、次々と降ってくる課題に追われている。

達成感よりも責任感の方が大きくなっていた。

評価されるより、調整する仕事が増えた

担当者時代は成果が分かりやすかった。

契約を取る。

数字を上げる。

難しい案件を終わらせる。

頑張った分だけ手応えがあった。

しかし管理職になると仕事の質が変わる。

部下の相談を受ける。

上司の意向を伝える。

他部署との調整をする。

問題が起きないように先回りする。

どれも大切な仕事だ。

ただ、自分が思い描いていた「活躍」とは少し違っていた。

満たされない理由は不幸だからではない

誤解してほしくない。

今の仕事が嫌なわけではない。

職場に大きな不満があるわけでもない。

生活にも困っていない。

それでも、どこか満たされない。

その理由を考えてみると、管理職になること自体が目的になっていたからかもしれない。

目標だった場所に到着したあと、次に何を目指すのかを考えていなかった。

だから達成した瞬間から、少しずつ空白が生まれていたのだと思う。

会社の外に目を向けるようになった

最近は仕事以外のことを考える時間が増えた。

健康のこと。

家族のこと。

趣味のこと。

老後のお金のこと。

若い頃は仕事の優先順位が圧倒的に高かった。

しかし今は違う。

仕事は大切だ。

ただ、それだけでは人生は埋まらない。

むしろ管理職になったからこそ、そのことに気付いた気がする。

満たされないのは成長したからかもしれない

以前の私は、出世すれば満たされると思っていた。

でも実際は違った。

肩書きだけでは埋まらないものがある。

だからといって失敗だったとも思わない。

管理職になったからこそ見えたものもある。

会社のこと。

人のこと。

そして自分自身のこと。

満たされない感覚は、単なる不満ではない。

人生の次のテーマを探し始めたサインなのかもしれない。

今日の結論

管理職になった。

目標だった場所にもたどり着いた。

それでも、なぜか満たされない。

昔の自分なら贅沢な悩みだと思っただろう。

でも今なら分かる。

人は目標を達成しただけでは満たされ続けない。

仕事で得られるものには限界がある。

だからこそ、これからは会社の中だけではなく、自分の人生そのものを充実させることが大切なのだと思う。